NHSL 株式会社 新組織科学研究所

NHSLは病理組織標本作製と評価のプロフェッショナルとしてお客様に「最高の満足」をご提供致します。
お問い合わせの前に

よくある質問Q&A

検体準備

Q01 固定法を教えてください。

  • A01 固定とは採材した組織片の組織学的構造を保存するための最も重要な工程です。その方法は主要構成成分であるタンパク質を速やかに安定させ、細胞の自己融解を停止させることです。目的とする構造や物質によって、最適の固定液(10%中性リン酸緩衝ホルマリン液、ブアン液、4%パラフォルムアルデヒド・リン酸緩衝液、PLP液など)を選択する必要があります。調製済みの市販品を利用されてもよいと思います。
    実験動物では組織の自己融解が比較的早く、固定液の浸透性も悪いといわれています。したがって、初期固定では、臓器に割を入れたり、液を振盪したりして固定液の浸透を促進させてください。また、固定液の頻繁な交換も効果的です。

Q02 固定液について教えてください。

  • A02 固定は非常に重要なファクターです。検体処理にご質問がございましたら際には、処理をされる前に、お気軽にご連絡ください。
    ☆ 10%ホルマリン、10%中性緩衝ホルマリン ~ HE染色標本など一般染色に適した固定液です。
    ☆ 4%パラホルムアルデヒド(PFA) ~ 免疫染色を目的とした固定液、HE染色も可能です。
    その他の固定液処理でもご依頼を承っておりますが、標本作製方法に関わりますため、ご依頼時にご相談ください。

Q03 高濃度の固定液を使うと問題ありますか?

  • A03 表面の固定が早く進んでしまうため、組織へ十分に浸透できなくなり固定不良となります。推奨する濃度の固定液をご利用ください。

Q04 固定不足とはどのようなことでしょう?

  • A04 組織の収縮や崩壊のリスクがあります。弊社に到着後、追加で固定処理をするようにいたしますが、固定不良で経過した時間により組織にダメージが発生する可能性があるとご了解ください。

Q05 過固定をするとどうなりますか?

  • A05 組織片が収縮や膨張するリスクがあります。

Q06 固定時に対応すべきことを教えてください。

  • A06 大型組織では、固定不足や自己融解を防ぐため、必要に応じて割面を入れて固定してください。
    腸管など筒状の臓器では、粘膜面は自己融解しやすいため速やかに固定してください。可能であれば、長軸方向に割面を入れていただけると効果的です。
    肺など空気量の多い組織は、固定液の注入や灌流固定を行ってください。また、皮膚や開いた腸管など平らを維持したい組織は組織の丸まりを防ぐため、粘膜面を上にした平板にピン止めしてください。

Q07 容器について教えてください。

  • A07 マイクロチューブや遠沈管、試料用広口容器、ヒストパックをご利用ください。
    ☆ 破損や液漏れ防止のため、下記の容器のご利用はご遠慮ください。
      (入口が狭く不透明な容器、空瓶、弁当箱、タッパ容器、チャック付きビニール袋)
    ☆ 組織に対して10倍量の固定液を入れられる大きさの容器へ固定液を満杯に入れてください。
    ☆ マイクロチューブや遠沈管、広口容器をご利用の場合は、必ずパラフィルムにより厳重に液漏れを防止し
      てください。

Q08 凍結組織の保存方法を教えてください。

  • A08 凍結組織の検体は、下記の保存方法を推奨いたします。
    ☆ 凍結組織(OCTコンパウンド包埋+急速冷凍) ~ 脂質や酵素活性等の観察に適した方法です。
    ☆ 凍結組織(CMCコンパウンド包埋+急速冷凍) ~ イメージング質量分析に適した方法です。

Q09 パラフィンブロックから依頼する場合の注意点を教えてください。

  • A09 包埋済みブロックから依頼する場合、使用した包埋剤の種類(一般的にはパラフィン)および融点をお知らせいただくと助かります。ブロックの状態によっては再包埋を必要とする場合がありますのでご了承ください。

Q10 未染色標本で依頼する場合の注意点を教えてください。

  • A10 未染色標本から依頼する場合、染色の種類により切片が剥がれてしまうことがあります。特に、免疫染色と染色工程で温度やpHの変動が激しい特殊染色では、剥離防止処理スライドグラスを用いてください。なお、処理スライドグラスの接着能力は、購入して長時間が経つものでは低下する場合がありますのでご注意ください。
    染色性の微調整が必要となる場合もありますので、もし可能でしたら2~3枚予備のスライドをご用意頂けると助かります。
依頼条件

Q11 検体が少数でも対応可能でしょうか?

  • A11 1検体からでもお受けいたします。ご遠慮なくお申し付けください。

Q12 標本の送付方法を教えてください。

  • A12 標本の授受は、原則として宅配便を利用しますが、容器等の破損、液漏れなどには十分注意を払ってください。特に、固定組織を送付される場合、容器は割れにくい素材で、蓋がネジ式のものをお選びください。そのとき、「ワレモノ」「天地無用」扱いのご指定をお願いします。

Q13 梱包はどのようにすれば良いですか?

  • A13 検体保護のため次の要領で梱包してください。
    ☆ 破損の恐れがあるもの(スライドガラス、パラフィンブロック等)はエアークッション等で包装し、
      万が一の液漏れに備えて二重もしくは三重で包装して下さい。
    ☆ 通常の固定組織は冷蔵、凍結組織はドライアイスとともに冷凍でお送りください。
    ☆ 配送伝票の品名には「検体」あるいは「固定組織」とご記載ください。

Q14 動物を生きたまま送付してもいいですか?

  • A14 生きたままの動物は受け付けておりません。解剖後、固定してからお送りください。

Q15 検体を取りに来てもらえますか?

  • A15 検体の授受は原則的に宅配便等をご利用いただいています。また、ご相談により、日時を打ち合わせの上、回収にお伺いすることも可能です(有料)。

Q16 受け取り可能日を教えてください。

  • A16 弊社は土曜日・日曜日・祝日・年末年始を休業日としております。休業日前日のご発送はご依頼検体への輸送ダメージを避けるため、ご遠慮ください。
契約関係

Q17 守秘義務の契約は可能ですか?

  • A17 可能でございます。内容につきましてご相談させて頂きながら締結へ進めたく存じますので、ご要望の際はご相談ください。弊社でもひな型をご用意しております。
ご相談

Q18 途中まで自分で標本を作製したのですが、上手くいかないので何とかならないでしょうか?

  • A18 可能な限りご相談に応じます。具体的な状況をご連絡ください。

Q19 作製途中の標本を確認したいのですが、できますか?

  • A19 ご希望により標本作製の途中の標本を確認いただき(例えば、切り出し時、脱灰処理後のトリミング時、樹脂包埋終了時など)、標本作製部位を確実のものとします。具体的には、弊社にお越しいただくほか、途中の標本をお送りすることも可能です。
標本のご説明

Q20 作製した標本について説明を受けることは可能でしょうか?

  • A20 作製した組織標本について、撮影した写真の解説・見解などのご要請について対応いたします。
技術

Q21 特殊な部位を指定して標本を作製できますか?

  • A21 薬効薬理試験等において、試験目的に合わせた特定部位(脳図譜に合わせた脳の亜連続切片、泌尿器系・循環器系組織の連続切片、骨・関節組織、眼球など)の組織標本を作製します。標本作製方法の詳細については試験担当者と綿密な打ち合わせを重ねながら、試験の進捗に合わせて柔軟に対応いたします。

Q22 ある文献の写真と同じような標本を作製してほしいのですが、できますか?

  • A22 文献と同じような像の写真が撮れるような染色標本を作製したい、文献にあるのと同じ免疫染色をしたいが詳細が記載されていないといった、曖昧なご依頼でも対応いたします。ご遠慮なくお問い合わせください。

Q23 免疫染色に用いる試薬の持ち込みは可能ですか?

  • A23 免疫染色に用いる試薬の持ち込みは可能です。宅配便のクール便をご利用になる場合、「冷蔵」あるいは「冷凍」の扱いに十分ご注意ください。

Q24 免疫染色経験リストに無い抗体についても染色依頼できますか?

  • A24 当社実績の無い抗体については染色条件を決定するための検討試験が必要です。リストにあっても動物種違い・抗体違いでも検討が必要となりますのでご注意ください。 一度弊社にてご要望の抗体につき、弊社保有の染色条件があるか調べて個別にご案内したいと思いますので、詳細は「お問い合わせページ」よりお問い合わせください。

Q25 文献やProtocolで使用抗体や条件(賦活化と濃度)を伝えたら、検討試験を省けますか?

  • A25 検討試験を省き、本番染色へ移行できる可能性が高くなります。ただし、手法や機器によっては対応可否がありますので、一度当社で内容を確認させて頂き、再現検討の要否などご相談させていただきます。

Q26 電顕標本を作製してもらえますか?

  • A26 弊社では電子顕微鏡検査を行なっていませんが、信頼できる施設を紹介いたします。固定方法等のご相談にも応じます。

Q27 金属を含む組織の組織標本の作製は可能でしょうか?

  • A27 インプラント、アパタイト、人工関節、ステントなど金属のうち、ステントなどの細い金属(直径0.2mm以下)を含む組織は、金属の種類や形状にもよりますが、樹脂包埋ブロックを作製し、タングステンカーバイト製のミクロトーム刃で薄切が可能です。ミクロトームで薄切できないものは、研磨切片を作製します。

Q28 非脱灰研磨切片の染色にはどのような種類がありますか?

  • A28 汎用されている染色は、ColeのHE染色(類骨:ピンク、石灰化骨:赤紫色、石灰化前線:濃紫色、細胞質:ピンク、細胞核:青藍色)、 Villanueva・ Goldner染色(類骨:赤橙色~赤紫色、石灰化骨:黄緑色~緑色、軟骨:黄緑色、細胞質:ピンク、細胞核:暗紫色)、Toluidine Blue染色(骨基質:紫色、類骨:青色~水色、石灰化骨:青紫色、セメント線:濃紫色、石灰化前線:濃紫色の顆粒球帯、細胞質:明るい青色、細胞核:暗い青色)があります。
その他

Q29 施設を見学したいのですが、よろしいでしょうか?

  • A29 施設の見学は可能です。そのとき、事前に希望日時と見学目的をご連絡いただくと助かります。