NHSL 株式会社 新組織科学研究所

NHSLは病理組織標本作製と評価のプロフェッショナルとしてお客様に「最高の満足」をご提供致します。

LBC(液状化細胞診)標本作製 ≪ TACAS™ ≫

LBC(液状化細胞診)目次

TACAS™でできること
○ 受注方法
○ TACAS™の特徴
LBC(Liquid based cytology)TACAS™の性能
○ TACAS™の塗抹原理
○ TACAS™の標本の特徴
○ 封入と細胞の3D構造維持
○ 標本の作製枚数
○ 遺伝子の保存性
○ TACAS™の塗抹安定性について
○ セルブロック標本への活用

LBC(Liquid based cytology)標本作製

LBC(Liquid based cytology 液状化細胞診)標本作製と各種染色の受託を開始します。
本受託サービスでは、国産の代表的なLBCであるTACAS™を導入しました。
当社の分野での新しい技術のご紹介となります。多くの皆様の以下の様な研究のお役に立てば幸いです。

TACAS™でできること

● 細胞をホルマリンのような強固な固定を行わずに標本を作製して染色・観察したい。
● 培養細胞を用いて同質のスライド標本を沢山作製したい。
● 細胞形態を薄切等の影響なく、全体で確認したい。
● 従来のセルブロック法とLBCを比較してみたい。
● ホルマリンの影響を受けない様に細胞内遺伝子の研究をしてみたい。

受注方法

1. 当社のHPの「お問い合わせ」からお問い合わせください。
2. 内容が培養細胞や穿刺吸引材料を使ったものであれば当社からセルブロック法とLBC法の
ご提案を申し上げます。

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LBCの解説 >>
LBCとは日本語で液状化検体細胞診と呼ばれております。
これは、特殊な固定溶液の入った容器に病変部材料を採取し、液状化した細胞診検体から病理診断用標本を作製する方法であり、細胞診標本作製の新規技術です。 市販には数多くのLBC試薬、システムが販売されており、特にヒト癌診断で全世界的に普及しております。その応用範囲は広く、
子宮頸部,子宮体部、喀痰(肺癌,咽頭癌,喉頭癌)、尿(膀胱癌,腎盂癌)、胸水(肺癌,転移性肺癌)、腹水(胃癌,卵巣癌,肝細胞癌)、胆汁(胆道癌,膵癌)、穿刺吸引細胞診(乳癌,甲状腺癌,リンパ節への癌転移や悪性リンパ腫)などに利用されています。

この度、当社は関連会社で開発されたTACAS™※1といったLBC試薬を用いての研究目的の標本作製サービスの受託を開始します。
材料は、培養細胞、実験動物の穿刺吸引材料となります。従来、セルブロックで受託してきましたが、LBCの特徴はセルブロックと比較すると細胞のそのもの形態を維持して標本化できるために、これまでににない新たな知見を見いだせる可能性があると考えております。

※1:TACAS™は当社の関連会社であるMBL(株式会社医学生物学研究所)が開発し製造販売するLBC試薬です。ご購入等をご希望のかたは以下のHPからお問合せください。
http://www.mbl.co.jp
http://cytology.mbl.co.jp
「このページの各資料は株式会社医学生物学研究所の協力により掲載しています。」

TACAS™の特徴

当社の受託サービス分野としてTACAS™はLBCの中でも以下の様な特徴を有しております。
● 細胞の形態は適度に保たれる。

(ア) 炎症細胞、細菌、壊死細胞などが適度に保たれる。
(イ) ホルマリン等の他の固定法に比べて細胞萎縮が軽度です。
(ウ) パラフィン包埋等の作業が不要であり、熱等の変性を受けない。
(エ) 細胞そのもの形で塗抹される。(セルブロックでの薄切による細胞の切断等はない。)
(オ) 過度の重積がない均層標本により細胞が確認しやすい。
(カ) 優れた溶血能
① 穿刺吸引材料では過度の血液の混入が発生しますが、TACAS™は10mL固定液内に
過度の血液(約2mLまで)が混入しても細胞観察への影響が軽微です。
(キ) 遺伝子の保存性も優れている。
① ヒト材料においてはHPV(ヒトパピローマウイルス)とRAS遺伝子等の保存性が
確認されており、他の遺伝子においても保存性が優れている可能性があります。
(MBLのTACAS™news 応用例No.5※2参照)
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※2:MBLのTACAS™news 応用例No.5 を閲覧ご希望の方は弊社までお問い合わせください。

LBC(Liquid based cytology)TACAS™の性能

TACAS™の塗抹原理
  • 特殊なスライドグラスの上に、TACAS™固定液(専用)で固定した細胞懸濁液(水置換済み)を一定量添加する。
  • TACAS™専用スライドには、撥水加工した直径13mm円枠が印刷されており、この内側に独自のコート剤が塗布されている。
  • 細胞懸濁液中の各細胞成分は重力によって比重の重い細胞から沈下する。
  • 細胞はマイナス荷電となっているため、プラス荷電のコートガラスと引き合うことでガラスに塗抹される。プラスの荷電がない箇所には塗抹されないので、細胞の重積がなく均層標本となる。
  • 細胞自体もストリッヒ法やサイトスピンの様な物理的な力が加わらず、自然に近い状態で3D構造、集塊構造を保って吸着される。
LBCのTOPに戻る TACASの3D構造
TACAS™の標本の特徴
  • 塗抹が不均一である従来法と比べ、TACAS™法では塗抹が均一となるため染色状況も一定となる。染色むら等も発生しにくく、形態学的な観察、比較が比較的容易になる。

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セルブロック等の薄切切片
  • TACAS™法に比べて細胞を横断し裸核となるものと、細胞質を透して観察するものがでてくる。
セルブロックのスライド横断イメージ
封入と細胞の3D構造維持
  • 塗抹細胞は直径13mm円の凹部分に納まるため、カバーガラスをかけた際に、細胞を押し付けることなく封入が可能となる。そのことにより細胞が立体(3D)的なまま保持可能である。
TACASのスライドイメージ LBCのTOPに戻る
標本の作製枚数
  • TACAS™法では採取器具(ブラシ先端)を固定液内に回収し、検体の一部を使用して標本作製を行うため、残液から追加標本作製や遺伝子検査を実施することが可能となる。
  • また同時に最大6枚までの標本作製を行う事も可能である。
  • 包埋や薄切作業がなく、短時間で同質なスライド作製が可能である。
TACASの標本の作製枚数 LBCのTOPに戻る
遺伝子の保存性
  • LBC検体は細胞診標本作製以外にも免疫細胞化学染色や遺伝子検査など幅広い応用が可能である。
  • LBC検体を用いた遺伝子検査は、婦人科領域ではHPV-DNA検査において広く活用されている。非婦人科領域では肺癌などにおいて細胞診検体を用いた遺伝子変異検査が日常的に行われている。
  • TACAS™を用いてのHPV-DNAの遺伝子の保存性、遺伝子変異検出の一例として遺伝子変異検出におけるDNA保存安定性について基礎検討も報告されている(MBLのTACASnews 応用例No.5※2参照)。

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※2:MBLのTACAS™news 応用例No.5 を閲覧ご希望の方は弊社までお問い合わせください。
TACAS™の塗抹安定性について

塗抹再現性の良好な性能が報告されている。

  • MBLのTACAS™news 基本性能No.2※3:塗抹安定性
  • MBLのTACAS™news 基本性能No.3※4:塗抹検出感度
  • MBLのTACAS™news 基本性能No.4※5:添加回収試験
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※3:MBLのTACAS™news 基本性能No.2 を閲覧ご希望の方は弊社までお問い合わせください。
※4:MBLのTACAS™news 基本性能No.3 を閲覧ご希望の方は弊社までお問い合わせください。
※5:MBLのTACAS™news 基本性能No.4 を閲覧ご希望の方は弊社までお問い合わせください。
セルブロック標本への活用

TACAS固定液を用いたセルブロックおよびホルマリン固定を用いたセルブロックの比較性能:
(MBLのTACASnews 応用例No.4※6参照)

  • 細胞の収縮率の比較:免疫染色における比較では、従来のホルマリン固定に比較して、「TACAS™固定液 +ホルマリン」「TACAS™固定液」から作製したセルブロックの方が核や細胞質の収縮が弱く、核内構造が把握しやすかったとの報告がされている。
  • 作製手技の簡便化やホルマリン使用量削減に繋がる。
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※6:MBLのTACAS™news 応用例No.4 を閲覧ご希望の方は弊社までお問い合わせください。